「見切り品のため半額」とホームセンターの片隅に置かれていた元気のない「トウカエデ”花散る里”」を連れて帰って3週間。看病?の甲斐あって新芽が出現し復活

「見切り品のため半額」とホームセンターの片隅に置かれていた「トウカエデ”花散る里”」を連れて帰ってきた。


なにが理由で見切り品になったのかはわからないが、1m弱の背丈に葉がたくさんついていたものの、しおれていて元気がない。苗木には「花散里」という札がかけられている。

樹木の知識はほとんどない私達なのだが、「花散里」という呼び方は知っている。なぜなら二人とも源氏物語の登場人物「花散里」が好きだから。
物語では、容姿は目立たないものの慎み深く優しい、源氏の君に信頼され寵愛されていた女性として描かれている。(特に”慎み深い”ところが好き)

一旦家に帰ってきたものの、敬愛する花散里がこのような片隅に、しかも元気なく置かれていた姿が気になったのか、数日後再びホームセンターに行った娘はこの苗木を連れて帰ってきた。(半額というお値段も気になったし)

とこのようなわけでやってきた花散里なので、まずはどんな木なのか調べるところからのスタートである。
この花散里はトウカエデという木の品種で、メイプルレインボーとも呼ばれている。元は中国が原産のカエデなのでトウカエデ(唐楓)と名がついているそうだ。

ピンク色〜白~緑色~深緑〜紅葉と葉の色の変化を楽しめる樹木で、この色彩豊かな変化が「花が散るように見える」ので「花散里」とも呼ばれているとか。

あ、源氏物語の花散里とは関係がなかったのね。と浅学をちょっと恥じたが、ともかくうちに迎えたからには元気になってほしい。

まず栄養のある土を入れた鉢に植え替え、根っこと葉のバランスが1:1になるように1m弱の背丈を50㎝位までに剪定した。(根に対して葉が多すぎるとバランスが崩れて落葉などの原因になる)

最初だけ水をたっぷりあげて、2週間日陰で過ごした後、午前中だけ日が当たる庭先に出して様子を見ること1週間。
毎日毎日声をかけ(「どお?」とか「大丈夫?」とか)様子を見ていたが、今日、小さな新芽が顔を出しているのを見つけたのだった。

植物に話しかけることは、植物の成長を促進する効果があるとかないとか、真意のほどはわからないが、
なんだかうれしいね~。