目次
思わず「ホームページ(ウェブサイト)の料金と全然違う~⁉」と口から出てしまった、お葬式にかかる本当の値段
58歳の終活。
お葬式はせず火葬だけしてもらって、私の地元のお寺の納骨堂に納めてもらう。ということは前から決めてある。しかし20万円位と想定していた費用の倍もかかりそうだ。

・ホームページ(ウェブサイト)に載っていた葬儀社の「直葬式」「火葬式」は約15~25万円
子供達が困らないように生前契約をしておこうと、ネットで火葬にかかる料金を調べ始めた。
葬儀社によって呼び方の違いはあるが、私の希望する形はだいたい「直葬式」や「火葬式」と呼ばれ、通夜や告別式を行わず、火葬のみを執り行うシンプルな葬儀形式だ。
多くの葬儀社が、病院・施設から火葬場または安置所への搬送や納棺、役所や火葬許可手続きの代行、火葬場での対応といった内容がセットになったプランを提供している。
火葬には法律で亡くなってから24時間以上の時間が必要なので、単純に病院から火葬場へ直行というわけにはいかない。
自宅でなければ火葬までの時間に遺体を安置する場所が必要だし、火葬許可の事務手続きも、遺族が右も左もわからない中、代わりに行ってくれるのはありがたい。
費用の相場が約15~25万円前後というのは妥当なのだろう。
・15~25万円と言うのはあくまでも「お葬式」にかかる費用のこと
先日、近くで調べた葬儀社のうちの1社が「お葬式の事前相談会」というイベントをやっていたので、話を聞いてきた。
葬儀社の人によると「価格はあくまでも”お葬式”にかかる費用のこと」で、それ以外はオプション料金で積みあがっていくという料金システムだそうだ。
”お葬式”に関わる費用というのは「病院・施設から火葬場または安置所への搬送や納棺、役所や火葬許可手続きの代行、火葬場での対応」の部分で、実際に話を聞いてみると、最初の料金では済まないことがわかってきた。
・実際には「倍近くかかります」だって
例えば「白装束=ご遺体が身に付ける故人が、納棺の際に身に付ける着物。死装束・仏衣といった呼び方もある」は「湯灌(ゆかん)=ご遺体をお湯で洗い清める」を行うので、プラス+15万円。
ご遺体は硬直しているので湯灌をしなければ着せられないため、湯灌をしない場合は白装束はご遺体の上から被せるだけです。と言うのだ。初めて聞いた。
遺体の上に白装束をペロンと置かれた我が姿を想像してしまった。トホホだ。
他にも、
最近は火葬場が大変混んでいるので、火葬までに数日〜1週間程度かかる場合があり、その場合は安置料が1日あたり15,000円かかります。
「直葬式」「火葬式」は納棺の時に添えるお花がついていません。でも納棺の時お花がないと寂しいですよ。花束がご入用ならプラス20,000円。
仏衣、枕飾り、自宅飾り等もオプションです。
火葬直前の故人とご遺族の最後の対面ができません。対面を希望する場合にはプランのグレードアップが必要です。
互助会に入って毎月2,000円ずつ積み立てるのはいかがですか?前もってご準備なさるのは大切です。もし互助会に入らない場合は、ビジター料金でさらに料金が高くなります。
こんな感じで、なんだか死ぬのに後ろ向きになるようなお話ばかり。
時期や時間(例えば友引の日は火葬場はお休み)、火葬場の混み具合、例えば火葬まで1週間待ったとしたら、諸々足すと20万円の倍はかかると思いますよ。なんて言うのだ。
思わず「ホームページ(ウェブサイト)の料金と全然違う~⁉」と口から出てしまったが、葬儀社の人は涼しい顔で「料金はあくまで”お葬式”のみにかかる料金を示させていただいております。」だって。
お葬式とそれ以外の違いってどこで区切っているのだろう。搬送や役所との事務手続き代行はお葬式の範囲で、遺体安置、仏衣、枕飾り、自宅飾り、火葬前の対面はそうではない。よくわからない。
そして私が「直葬または火葬」と言っているにも関わらず、「わが社のおすすめは40万円〜のお葬式プランです」と繰り返され、あんまり直葬や火葬のお葬式は取り扱いしたくないのかな、という印象だった。
どこの葬儀社さんもそうなのかな。
他にも数社から資料を取り寄せているので、じっくり検討しようとは思うが、それにしても白装束をご遺体の上にペロンと置くだけ、って本当ですか?私の父の時はちゃんと着せたけどなあ。どこの葬儀社も今こうなのかしら。
あと、ホームページ(ウェブサイト)やCMを鵜呑みにしてはならないわね。