生ごみをたくさん入れすぎて分解しきれなくなったキエーロ。取り出した土を埋める場所は?
キエーロは、黒土の微生物を活用し生ごみを分解・消滅させる環境に優しい処理方法で、深めの容器と黒土だけで手軽に始められる優れた環境循環システム。
その手軽さと環境への優しさに感動していたのが、ある日、容器の中、飛び交う虫と悪臭に頭を抱えることになってしまった。

キエーロは優れもので、初めて間もない頃は、入れた生ごみが数週間で姿かたちがすっかりなくなり土に還っていたことに感動していた。
うれしくなってどんどん生ごみの量を増やしてしまい、土の量に対して生ごみの量が分解できる量を超えてしまったらしく、悪臭と虫に悩まされてしまった。
「生ごみを生ごみを入れていた容器から悪臭がしたり、虫がわいてきたら、分解しきれていないので、しばらく生ごみの投入をやめて分解されるのを待ちましょう」と色々なサイトに書いてあったので、その通りにし、乾いた土をかぶせた。
一旦減ったように見えた虫と悪臭だったが、数日後、結局また虫が現れ臭いもきつくなってきた。
このままでは次の段階、「ウジ虫が湧く」に移行してしまうのではないか。もうだめだ。いったん土を容器から出すしかない。
猫の額ほどの家庭菜園の端を20cmほど掘って、キエーロ用容器に入っていた約25リットルの土と分解しきれていなかった長ごみをスコップで移した。
これが想像以上に状況が悪く、容器の底の方に「生ごみ」が分解できていない状態で存在し、容器の半分から下は水分が多くてドロドロになっていた。投入していた生ごみの量が多すぎただけではなく、適正な水分量を超えていたということもこうなった原因だったみたい。
適正な水分量は「生ごみと黒土を泥団子状になるまで水を加えて混ぜましょう」ということだが、泥団子は作ったことがないから適正な水分量がわからん。
でもとりあえず”水”を加え過ぎていたせいなのは確かだ。
しかも、穴に入れたキエーロ残骸に、乾いた土を山盛りになる程盛って埋めたのに、少しだけど臭いがモワ~ンと上がってきて漂ってくる。
これ大丈夫なの?ここに埋めちゃって、臭いはいつかなくなるのか、虫は湧かないか、野良猫やカラスがきて掘り起こしやしないか、といった「ご近所迷惑」という新たな心配が持ち上がっちゃって落ち込む。
考えてばかりいても状況は変わらないので、農家出身ベテラン母に聞いてみたら、
「直接地面に置くことで余分な水分が自然に排出されていくから、今度こそちゃんと土に還るでしょ。臭い?そりゃするわよ。生ごみだから。そのうち消えるでしょ。」ということだった。
母の言った通り、土に埋めてから1週間程経った頃、生ごみ特有の臭いがなくなり、10日後に掘り起こしてみたら、生ごみは消え、ちゃんと土に還っていた。
母は「埋めた土の上に野菜を植えても大丈夫だよ」とも言っていたので、この「元」キエーロの土の上に何かを植えようと思っている。
それで、頃合いをみて再びキエーロをやってみたい。
