ブログを書き続けるコツは「欲」を捨てること

PV数を増やしたいと「欲」を出した私が落ちた罠

罠ではなく、自分でそうなってしまっただけだ。PV数を意識したとたんに全く書けなくなってしまった。

細々と頭に浮かんだことを書き続ける日々を送る中、投稿して数ヵ月たった記事が私にとっては初めてのPV数になっていた事に気がついた。
何かの間違いかと思って私のブログの先生である娘に聞いたところ、娘も「こんな日がくるなんて」と喜んでいる。

数字自体は世の中的には箸にも棒にもかからない数であったとしても、それなりに多くの人に読んでもらえたということを実感した初めての経験だ。

娘からも、
「たまたまだけど、その記事は付けたタイトルも検索されやすいタイトルだったのね。オーガニックサーチも増えてきているし、グーグルさんがお母さんの記事を「良い記事」と認めてくれたということだよ。頑張っているわね。」
と褒められて喜んでいたのだが、

またPV数が欲しい。できればもっと。出来上がった文章は下心見え見えの中途半端な記事。

またPV数がたくさん欲しい。できればもっと。検索にかかりやすいタイトルともちろん内容。役立つ情報満載。
書いてみたいと思うことは浮かぶのだが、考えれば考えるほど記事が組み立てられない。

いつもは何にも浮かばないー、とだらだらしていても、記事を仕上げる土日(と決めている)までには内容はともかく確実に文章は8割方仕上げられていたのに、半分も書けない。
おかしい、はて、今までどうやって書いていたんだろう。となってしまった。

焦った私は寝ても覚めても、コーヒーを飲む時も、新聞を読む時間も、布団に入っても、仕事中も、検索に引っかかるタイトル、文章を考え続けたが、さっぱりだ。寝不足だ。

それでもなんとか出来上がった会心?のタイトルで情報満載らしい文は、人気を得たい心根で書いた欲深い下心見え見えの中途半端な文だった。

「欲」から解放されるまで

これは欲だ。欲にまみれた。

私の書く記事は、ジャンル・テーマを絞らない雑記ブログであり、専門的な知識を要し、役立つ情報を提供する特化ブログではない。
それなのに何を思ったのか、特化ブログ的な文なんて書こうとしたわけだ。中途半端な情報や調査をしただけで(私なりに頑張ったけど)、クリックしてもらえそうな記事を書こうなんてね。

この「欲」を自覚してから解放されるまで約3週間かかった。最近ようやく、再びゆるりとまったりと文がかけるようになってきた。
私の文章は私が良い悪いを決めるものではないのだよ。反省。

藤井聡太八冠と永瀬拓矢前王座。若い二人から「目指すもの」について学ぶ

第71期将棋王座戦五番勝負を戦った藤井聡太八冠(当時は七冠)と永瀬拓矢前王座。二人の勝負に関する記事が日本経済新聞で連載されていた。

藤井聡太八冠は
『結果より内容、と記録には一切こだわらない。「内容」という真理と戦う「求道者」だ。』

出典:『迫真 藤井聡太八冠の時代1』.日本経済新聞. 2023-10-16 ,朝刊, p.2

また永瀬拓矢前王座も
『他人(ひと)の記録なので自分には関係ない。』

出典:文化欄『藤井八冠は「人間やめている」』.日本経済新聞 .2023-10-16 ,朝刊, p.36

若い人が自ら真理への道を進んでいるというのに、56歳のオバサンのなんと欲深いことか。
PV 数を気にしているうちは頂点には立てない…「頂点」とは一体??また欲?
気を抜くとすぐに欲に引き戻されてしまう。
人間、否、私はいかに欲深い生き物であることか。