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・メール用語なの?大変な日本語や。
職場内にて。私、なんかとても大変なことを頼まれてしまっているのか?
ご多用のところお手数をおかけし誠に恐縮ではございますが、〇〇の件、どうかご教示いただけますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
とか、
お忙しい折、大変恐縮ではございますが、宜しくご査収の程、お願い申し上げます。
出産のため仕事をやめて、しばらくはパートタイムで仕事をし、
10年前、45歳で再びフルタイムで働き始めた時、
世の中が変わっていて、知らない世界にタイムスリップしたようでビックリだらけだった。
完全に浦島太郎だ。
仕事をやめたときはワープロの時代。
それでも家にパソコンがあったおかけで、メールもエクセルもワードもなんとか使っていたので、そこはなんとかなった。
しかし、使う文章、日本語がなんだかとても変わって?進化して?いることに大いに戸惑ってしまったのである。
・社内メールで「オカユ様」?「様」???カルチャーショック?
メールができていてよかった。と心からホッとしながら初めて受け取った仕事のメールを開いたとき、
オカユ様 お世話になっております。
で文章が始まっていて、心底驚いた。
『様』使うの?同僚に?『さん』じゃないんだ。
『お世話になっております。』同僚に?
『お世話』って社外向けに使う文ではなかったの?
あわわわ・・・
メールで仕事をするってこういうことなのか。
そうかぁ。そういう世の中ならそうしないといけんかなぁ。
ご査収?失念?ご教示?幸い?ひえぇぇ。
- ご査収の程よろしくお願いいたします。
- 失念しました。
- ご教示いただけますと幸いです。
聞きなれない、使ったことのない言葉にあたふた。
それに、『幸い』って、もっと重い時に使わないか?資料を送ってもらうのを頼むのに、
『幸せ』レベルまで行ってしまうの?
感覚が・・・私の感覚と違うのは?私がついていけていないのか。
「られる」地獄に沈んでいく・・・・
- ご覧になられましたか。
- おっしゃられました。
- お見えになられました。
- お行きになられるのですか?
多すぎ多すぎ多すぎ。過度過度過度。
うぅ~~。苦しい・・・。
「ご覧になりましたか、おっしゃいました、お見えになりました、いらっしゃるのですか」の方がすっきりしていませんか。
約20年ぶりに「会社」の世界にもどったら、
なんか、社会は過剰に周りに気を使うようになっているように感じる。
働くって、こんなにへりくだらないと大変なの?
使っておけば間違いではないだろう?
ていねい過ぎて、なんか暑苦しいし、無駄なエネルギー使ってないか?
困ったあ。
日本語は生きているから変わっていくのだよ。諸行無常なの。
そうなのかなぁ。。。。
最近はメールの過剰な丁寧語は業務効率化を妨げるとかで、シンプルに使おうと働きかける人たちも出てきているらしいけれど。
ご査収とか失念とかご教示とか、どう使おう。どうもムズムズしちゃって使えない。
ただ、メールというものが出現して以降これらの言葉を使っている人が大半なのだから、そういうものなんだろうなぁ。
・このくらいシンプルで十分だと思うよ。の文章。むしろクール。
私が尊敬している上司のすっきりメールをご紹介。
オカユさん
先日の〇〇の件、内容について説明をお願いします。
24字。2行で完了。メールに使う時間もエネルギーもスリムでしょ。
「お世話になっております」も、社内なら不要だということだ。
さすがです。