言えばいいのに「チョコレートが嫌い」と言えない

・「チョコレートが嫌い」ということは損だ。

なぜなら、世界中のほとんどの人々はチョコレートが好きだからです。

チョコレートが嫌いな人間はそう多くはないと思うなぁ。

みんなが好きで「おいしい」と言っている物が嫌いだなんて、

自分で「もったいない」と思っている。

開き直り?チョコレートが嫌いなのは悪いことなのか?

いいや。そんなことはない。悪くはないよねぇ。

世の中には

「シイタケだけは食べられない」とか

「セロリが嫌い」とか

嫌いな食べ物がある人たくさんいるし。

でも、私が嫌いな食べ物はよりによってチョコレート。

みんなが好きなチョコレート。

罪悪感大きいのよね。

・Noと言えない私。

実は人になかなか「食べられない」って言えないですよ。

なぜって

えっ?そうなんだ。珍しいね。

のリアクションが申し訳なくて。

  • お土産とか、
  • みんなで食べる時とか、
  • おすそ分けとか、
  • 暑いからチョコのアイスとか、
  • 寒いからココアとか、
  • おやつと言えば、とか、

チョコレート率が高いでしょ。

疲れたときは「チョコレート」じゃん。

そこで私が

わたし
わたし

チョコレート嫌いなんです

なんていったら、みんな困るじゃないですか。

空気が一瞬冷えるというか。相手の困った顔とか、ビックリする顔が申し訳なくて

空気読もうよ。で読むわけなのよ。

食べます。なんとか。

いくら「私のことは気にしないでください」って言ったって、

チョコレートを持ってくる時にに「ごめんね」て言わせてしまうし、

わざわざ他のお菓子を持ってきてくれたり、と気を使わせてしまい、

みんなの選択肢が減ってしまう。

だから、食べるよ。なんとか。

🍫選択肢がある時はさりげなくチョコレート以外をいただく。

🍫持って帰れる雰囲気の時は、そっと持って帰って家族に食べてもらう。

🍫どちらもできない時は、頑張って「食べる」

まあまあ頑張れるレベルまでは成長した。しかし、

「ココア」をどうぞ☕。

ココアが出てきたときは、辛かった~。本当に頑張った。

「ごめん、飲めない」とは言えない。

気が弱いんだ。

いつから食べられないのか。

私の記憶では、物心ついた時からずーっと嫌い。

母によれば、

3歳位の頃、家でチョコレートを食べた後、気持ちが悪くなってしまったことがきっかけなんだって。

台所の食器棚の前でうずくまってしまった自分をなんとなく覚えている。

17歳までは全く食べられなかったのだが、

訓練の賜物。Noと言えない日本人でよかったよ。

若い頃暮らしていたスリランカでも、みんなチョコレートが大好き。がんがん出てくる。

友達の家に行けばチョコレート、誕生日にはチョコレート、デザートにはチョコレート、学校でもチョコレートをもらう。

これだけ食べると、帰国の頃には食べられるようになってしまった。

成長した~。ここだけ「Noと言えない日本人」でよかった。

おかげで今は、できるだけ避けているけれど、とっさの対応(=なんとか食べる)ができるようになったぞ。

・実は周囲の人たちは、ちゃんと「食べない」って言えている。

自分はこんだけグダグダモジモジしているのに、

あ、私嫌いなのでたべませーん。ニコ。

あ、僕は大丈夫です。

それでいいのよ。それが肝心。その方が後々楽なのよ。自分も周りも。

ちゃんと言えた方がいいよなあ。

実際のところ、そう宣言しても周りの人は気にしていないし。

しかしね、職場でもう何年も「食べられます」でやってきて、今さらカミングアウトできませんよ。

なんかだらしないわねえ。

2022年9月24日 土曜日 -83-