次は私の番。

いつになく気落ちした母から電話があった時のこと。

この人(母)はいつも「なぜよりによって今かけてくるかね」というタイミングで電話してくる。
ゴロゴロテレビを見ている時とか、夫のよく分からない趣味の話を聞かされている時とか、ポテチを食べている時とかにしてくれればいいのに、
まさにこれから熱々のご飯を食べるところだったり、出かけるところとか、これからお風呂に入ります、というタイミングでかけてくる。

あちらにはあちらの都合ってものもあるだろうし、緊急事態だと困るし、これがラーメンを食べようとしている時だとさすがに「後でかけ直し」にするが、今回は、ハイハイ。どーしたの?と聞くと、

仲良し同級生が次々と旅立って。次は私の番だ。

2日前に同級生のよし子さんが亡くなったということなのだ。

よし子さんに最後に会ったのは3週間前、もう一人の同級生、たつ子さんのお通夜の席だった。
「ガンなんだ〜」って明るく話していたのでそんなに急に、とまでは考えていなかった。
亡くなった2人と、もう1人と母とで仲良し4人組同級生だったのたが、1ヶ月の間に相次いで2人も旅立ってしまったという話だった。
そりゃあ気落ちもする。

それで今日のタイトルの「次は自分の番だ」の発言が弱気な声でスマホから聞こえてきたのである。
そう思ってしまうよね。

「次はばあば(母のこと)の番だよ。仲良しが2人だけになっちゃった」と弱気な声で言われてしまって、こちらも困ってしまった。

「そんなことないよ。ばあばちゃんは元気じゃない。まだまだいけるよ。」

と言う?いや、それはなんていうかそうであってほしいけれど、そうはいかないこともあるし、何せ80歳ですもの、まだまだという励ましは空々しいでしょう。

では、「そうよね。そろそろそういう年頃だよ。順番だからどうにもできないよ。しょうがない。」なんて絶対言ってはいけない。

どう答えようかと頭の中をグルングルンさせながら、

私:「ばあばちゃん、腰以外は元気に見えるし、この間の検診も異常なしだったじゃない」と言ってみると、母は更に
母:「いや、膵臓悪いし、腎臓も悪いし」
私:「え?それっていつの事?確か結構昔じゃない?」
母:「そう。まだあなたが小さかった頃」

だよねえ。50年近く前のこと。完治していたはず。こりゃ相当弱気モードだ。

・「そしたら急がないとね。」思わず言っちゃったけど。

わかった。ばあばちゃん。急ぎましょ。色々と。やりたいことは今のうちやっとこう。

母:「えっ?」と怪訝な声。

ありゃ、まずかったかな、と思いつつ、
「まずは来週の奈良の旅行でしょ、で、ゴールデンウィークに木曽に孫達とみんなでいくでしょ、あと、どうする?
やりたいことどんどんやりましょうよ。忙しいわよ。落ち込んでる場合ではない。」

母:「・・・あ、じゃあ、海外旅行。マレーシアのリゾートホテル滞在。エヘヘ」

おっと、そうきたか。これなら100歳まで余裕だな。(希望)

旅立った2人は、私が子供の頃から、そして私の子供達の事も可愛がってくれた。
寂しい限りだが、同じ月にいっしょに逝って、2人してあっちでお茶でも飲んでいるのかしら。

ところでどうするマレーシア・・・。