ネット社会は本当に便利なのか。もし手放したら生きていけない?

・スマホのバージョンが古くてネットバンキングでの振り込みができなかった

インターネットバンキングを利用して、PCから他行に振り込みしようとしたら、「取引にはワンタイムパスワードが必要です。」と表示され、

お持ちのスマホに「銀行のアプリ」をダウンロードし利用設定すれば、すぐにワンタイムパスワードを発行できます。

アプリを利用しない場合は”キーホルダー型のパスワード生成機”を申し込んでください、申し込んでから1週間で届きます。」

とある。(振込方法は銀行による)
でも私は「今」振り込みたい。だったらスマホにアプリをダウンロードしましょう、ということにしたが、何度やってもダウンロードできない。システムエラーと表示されてしまう。

こういう場合、私は大抵
「私の知識とスキルに問題がある」と思ってしまう。だってもう56歳だし、世間について行こうと頑張ってはいるけれど、なにかとギリギリだ。
今回もやり方が悪いのか。何か違うことをしてしまっているのか。
それでも頑張って調べたら、今回は私のスマホのバージョンが古くて銀行のアプリに対応していないことが理由だと判明した。

スマホは3年ぐらいで買い替えた方が良い、というのが一般的だそうだが、私のスマホは6年目である。
操作や機能に不満はなく、何の問題も感じていなかったが、初めて利用できないアプリに出会ってしまった。

便利なようで不便な毎日

結局、まずPCで振り込みができなくてイライラし、次にアプリもダウンロードできなくてイライラし、スマホのバージョンも古くてイライラし、その理由がわかるまでイライラする。
今回のようなことを調べて理由を明らかにするのも、若い人達のように直感で行動できない私にとっては一苦労である。

技術が進歩して、あらゆることがネット上で簡単にできる。日進月歩を超えて分や秒単位でどんどん新しい技術が開発され、我々もそれに追いつくために情報も端末も頻繁にアップデートしていかなければならない。
でもさ、一体どこまで?いつまで?対応できるようにならなければならないの?
全てに追い付くことができれば便利で安心な幸せな生活が送れるの?

便利な機能や処理能力のスピードは格段に上がる反面、それらの代償として様々な不安がつきまとう現実もある。
セキュリティ、詐欺、見えない相手への心無い攻撃、個人情報がさらされることに怯える社会。
これだけ技術が進歩して、なんでもAIになって、でも個人情報だけ守りたいなんて、むしろ虫がよすぎないかとすら思う。

お金だってかつては全くなかった支払いが発生している。スマホは3年位での買い替えが推奨され、壊れていなくてもセキュリティやスペックを更新する必要があるという。
プロバイダーとか、使用料とか、少し前までは家計になかった支出が結構な額になってきている。

地球環境への後ろめたさ(持続可能なといいながら頻繁な買い換えを要求される事への納得がいかない気持ち)にモヤモヤすることもある。

時々いっそ全て手放してしまいたい。こんなことに神経使うくらいなら、ない生活を送りたい。と思いたくもなるが、やれるようになっておかないと、できないことがどんどん増えているでしょ。公的手続きなんかはこれからもっとそうなる。

じゃあどれくらい不便なところなら安心なのか?ちょうどいい塩梅は?尽きないね。
技術についていけないおじさんおばさんの言い訳なのかねえ。でも一理あると思うけどな。

それで、最初の振込だが、今回は直接銀行に行くことにして、ひとまずスマホは買い替えずに「キーホルダー型のパスワード生成機」というものを申し込んだ。
私のスマホについていえば、セキュリティ対策は更新がないため十分ではないらしい。新しいスマホを買う時期なのか。また出費か?