五十肩。痛みが辛い「急性期」から、痛みが和らいでくる「慢性期」まで9ヶ月。身体が楽な毎日が戻ってきた。

・腕が上がらず身体もあちこち痛い五十肩「急性期」の症状

去年の春、腕が肩から上に上がらず、後ろにも伸ばせないという典型的な五十肩の症状が現れた。
肩が上がらなくなって間もなく、二の腕と太ももの裏側、肩甲骨、鎖骨の両端も痛くなり、運動もしていないのに、常に筋肉痛のように痛む。
何かにつかまりながらでないと、座ることも立つことも大変。
→ついに五十肩が来た 急性期の症状

五十肩経験者の同僚に相談したら、
「いろいろと検査したけど原因がわからなくて湿布やら痛み止めやら使っていたけれど、結局いつの間にか治っていた」言う。そんな気もする。56歳ともなれば、あちこち痛んでくるのは自然の流れだろう。

整形外科に行っても、レントゲンをとって湿布や痛み止めをもらって位だろうと(勝手に)判断し、
「骨に異常はありませんね。たぶん五十肩でしょう」と言われるために何千円もかけたくないな。
動けるうちはなんとかなるでしょ、と痛みとお付き合いすることにした。

とにかく「座っている状態から立つまで」「立っている状態から座るまで」がものすごく痛い。
立ち上がってしまえば、または座ってしまえば痛みは全くなく、普段と変わりなくいられる。不思議だ。

肩以外はなぜ痛いのかわからないが、五十肩について言えば、人によって違いはあるものの、痛みが強い「急性期」、動かしにくいものの痛みは軽減される「慢性期」を経て、人によるが1〜2年ほどで大体元通りに戻るらしい。

・9ヶ月後、ようやく痛みが軽くなり日常生活がぐっと楽になった

それが最近になってようやく痛みが軽くなってきている。これが「慢性期」なのだろうか。
肩が動くようになると共に、常に筋肉痛のようだった身体の痛みも、痛みがなくなったわけではないが、顔をしかめる程の痛みはなくなった。
腕も上がるし、全く背中に回せなかったのに、ちょっとは痛いけど背中に手が届くようになってきた。
立ったり座ったりもどこかにつかまらなくてもよくなった。動いた後にあれ、痛くない、と後から気がつくこともある。

ここまで回復するのに9ヶ月かかった。きつかった毎日から、ようやく解放されつつある。
何が回復のきっかけになったのかわからない。
娘からシンガポールのお土産の「タイガーバーム」をもらって、せっせと塗っていたのが良かったのか、本当に自然に治るものだからか。

・なぜ自然に治るのか。「長い人生、肩が痛くなることもあるよ。そういうこともあるさ」

それにしても不思議なのが、治療もしていないし、一時期布団から起き上がるのも、寝返りも、かがんで物を取る動作すら筋肉が剥がれるような痛みだったのに、時間とともに症状が軽快することだ。

痛みが続いて半年経った頃、これはもう違う病気か?と自分で不安になってきて、いよいよ病院に行くしかないかしら、と思っていた矢先の急な回復具合だ。

なぜ痛くなるのか、そしてなぜ自然に回復するのか。
女性ホルモンが低下したからとか、歳取って筋力が低下するとか、骨が老化するとか、炎症とか、色々と説明している記事は見つけたが、言っていることはそれぞれで、これだ!というものは見つからなかった。

医学がどんなに進歩しても、明らかにならないことがまだまだ多い人間の身体だろうし、病気も痛みもなんでも白黒つけられるものではない。症状だって人それぞれで当たり前だ。
何でもかんでもネットに正解を求めようとする癖がついてしまって良くない。

「長い人生、肩が痛くなることもあるよ。そういうこともあるさ」位に考えているのがよいよ。
五十肩に限らず、病気に限らず。