バッハとアニメが重なった朝。

・バッハとキャンディ♡キャンディの深いつながり。

通勤の車でNHKFMのクラシックカフェ(再放送)から流れてきたのは、バッハの「ブランデンブルク協奏曲第5番 BWV1050」という曲だった。
チェンバロの音色がキレイだなあと思うと同時に、これ、どこかで同じようなフレーズと音を聞いたことがある。
なんだっけなんだっけとしばらく思い出していて、浮かんできたのはアニメ「キャンディ♡キャンディ」のテーマソングだった。(♡マークは必ずつく)

小学生の頃の漫画でアニメ化もされ、読むのも見るのも大好きだった。
テレビのアニソン特集で時折耳にしてはいたものの、テーマソングのイントロにチェンバロ使っていたことをほぼ40年を経て初めて認識したわけだ。
ラジオから流れるバッハのフレーズを聞く度、キャンディ♡キャンディに重なる。重なって良いのだろうか?バッハって深いわあ。
チェンバロだからなのかバッハなのか。恐らく両方なのかしら。

・キャンディ♡キャンディのざっくりあらすじ。

昭和50年代にお子さまだった方達には忘れがたいアニメだったよねえ。
主人公のキャンディは孤児院育ちで、大富豪(今まで貴族だと思っていたが、調べてみたら大富豪だった)のおうちに引き取られたと思ったら、養女ではなくそこのご子息ご令嬢のニールとイライザの遊び相手として引き取られていた。
これがもう、これでもか、という程いじめられる。
その後紆余曲折を経て足長おじさん的な大金持ちの養女になるが、入学した名門学校でもニールとイライザにいじめられる。
しかしそのうちなぜかニールがキャンディに惚れて、無理やり婚約させられそうになったり、学校で相思相愛になった彼氏は色々あって別の人と一緒になったり、その後看護師になったり。
数々の悲劇を乗り越えて、それでそれで、まあ、最後はハッピーエンドなんだけど。
というお話。

・バッハでよくここまで話が膨らむもんだ。

キャンディ♡キャンディは、確か月刊少女漫画雑誌「なかよし」に連載されていて、毎月発売日は本屋さんに行くのが楽しみだった。

かわいくておしゃれな付録が楽しみで、キャラクターのイラストが印刷されたノートや下敷き、ペンケースとか、大切にしたものだ。
それから時々付録にレコードがついてきて、それは赤いペラペラビニール製のレコード版(ソノシートと言うらしい)で、流れてくる声優の声かなにかをワクワクと聞いて、あれ、これってなかよしの付録だったっけ?
回想が止まらん。

そういえば二大漫画雑誌の「りぼん」もあったな。
私が「なかよし」を買い「りぼん」はクラスメートのみさちゃんが買って、お互い交換して読んでいた。
付録も交換したりしていたなあ。
懐かしい。

車の中で回想しまくっていたら職場に着いた。この間たったの20分。
バッハでよくここまで話が膨らむもんだ。大したもんだと自分に感心した朝の出来事。