なぜ女の子の就きたい職業は「ケーキ屋さん、パン屋さん、お花屋さん」なのか。

・女の子が将来就きたい職業第1位は「ケーキ屋さん」。

アンケートによると、今年小学校に入学する女の子の将来就きたい職業は、

1位:ケーキ屋・パン屋
2位:芸能人・歌手・モデル
3位:花屋
ということだ。
ちなみに男の子の1位は「警察官」。

出典:「新小1 なりたい職業は・・・」.日本経済新聞. 2023-4-5 ,朝刊, p.38

この手のアンケート結果を見るたびに思っちゃうんだけど、子供ってどこからそのような職業を思い付くのかね?
ケーキ屋さん、パン屋さん、お花屋さんは女の子のなりたい職業トップ10の常連で恐らく私の幼少期から不動。

花屋にもパン屋にもケーキ屋にもあんまり行かなかった私のせい?どうしよう。

私の子供達にそのような職業に就きたいという発想はなかった。と思われる。

私が花を買うのはせいぜい年に1回あるかないかで、子供が憧れるような場面だったのか記憶がなくてね、、、。
キレイダナー、とお花屋さんの前を通りすぎることは出かける度にあるけれど、それを見ているだけでお花屋さんになりたいと思うのかなあ。
それとも私がお花屋さんに行かなすぎだったのか?

子供達はケーキも好きではなかった。
子供はケーキが好きなはずという社会通念から用意した誕生日のホールケーキは、かわいくデコレーションされた外観には喜んだものの、ケーキは一口でおしまい。
ほとんど夫の胃袋に収まるという、残念な体験をし、私は
「社会通念を安易に我が子に当てはまることをすべきではないのだ」と学習した。
子供の就きたい職業が発表されるたびにこのことを思い出しちゃうんだよな。

私を含め、そこに「大人バイアス」がかかっていないか?

大人が将来何になりたい?女の子のだからお花屋さん?ケーキ屋さん?て聞くもんだから、子供はきっとその答えが大人を喜ばせるのだろう、と本能で感じて、そういうふうに答えている気がするのだ。
今「起業」とか「IT」が流行っているから、これらを横でささやいたら上位に来るかどうかの実験をしてみたい。

しかも男の子の、女の子の、って未だに聞くのね。

それを発表してその傾向からわかることって?

不毛のアンケートなんだよなあ、とつい思っちゃうんだよね。

・私の子供たちが就きたかった職業:娘は「社長」。息子は「テキトーなサラリーマン」。最高ですわ。

もう全然お花屋さんでも警察官でもない。
現実的なのかそうでないのか、私が職業バイアスを与えてこなかったからお花屋さんや警察官が浮かばなかったのか。

それでも、私はこの答えが最高だと思っている。

そんな彼らは今どうなっているのか。
娘の目標は職業職種ではなく、「社長」というポストであった。そのポストを目指して戦略的に日々邁進?中、と私には映る。
今でも小学生の頃に習字の授業で書いた「社長」の二文字が家の壁に貼ってある。ブレていない。

息子は幼少期から大きな野望を持つタイプではない。

年長さんの時、保育園でもらったお誕生日カードの「大きくなったらなににある?」のところに「テキトーなサラリーマン」と書いてあった。先生に聞かれてそう答えたんだって。
子供なのに大人だ(笑)。ただただあっぱれである。どこからそのような発想が?
今、ちゃあんとサラリーマンになり、淡々と毎日を過ごしているようだ。
テキトーかどうかは触れないでおく。

二人とも目的にほぼ到達しているではないか。あっぱれ。