姉と弟で暮らした1年半

息子は大学の後半1年半、姉の住まいに居候していました。何とも面白い暮らしぶりでしたヨ。

子育てが完了した瞬間。娘の場合。 子育てが完了した瞬間。息子の場合。

夕飯の後

同居が始まって何か月かして二人で帰省していた時の事。さてさてお皿を洗いましょ、と私が立ち上がると、娘に声をかけられました。

娘「あーお母さん、洗い物はやるから座っていて。」

私「あらまあ。なんて優しいの」

そして、

姉の声「弟〜♪♪」(ここから「姉」「弟」にしますね)すると、

弟は何も言わずに立ち上がってお皿洗いを始めました。姉はリビングで引き続きゴロゴロ。えっと、この状況は?今、洗い物やるって言ったのは姉の方だよね。あれぇ。

翌朝。弟は朝起きてくると「何か手伝うよ。」と言ってトイレ掃除、お風呂掃除、リビングの掃除機かけ。全部やってくれます。姉は夕方まで爆睡。

帰る時。食材を持たせようと二人に声をかけると、またもや

姉の声「弟〜♪♪」やって来たのはやはり弟。いる、いらないは彼が判断。

姉によると、姉は当時リモートワークで一日家にいましたが、弟はバイトから遅く帰ってきてまずその日1日姉が使った食器を洗う。(つまりお皿は丸一日シンクに置いたままということか)そして夕食を二人分+姉の翌日の分を作り、翌日の姉の分はサランラップを掛けて冷蔵庫にしまってくれたこともあるそう。

一緒に暮らす前に姉の部屋に行った時も食器を洗って掃除機をかけていたらしい。弟曰く「お掃除ロボット?自分でやれば5分でかけ終わるでしょ。」「食器洗い乾燥機が欲しい?普通に洗っても5分で終わるでしょ」だったそうです。

↓そんなちょっと変わった弟(息子)について

「物心がついたから言うけどさ」息子が高校生3年生の時に言った事 親バカだから息子の言葉を記録
👆弟が作ったある日の「パスタ」
👆弟が作ったある日の「トンテキ」

姉思い、弟思い

弟は時に夜中まで仕事をしている姉を尊敬していて、「姉ってすごいなって思う」といつも言っている。「お家賃も生活費もたくさん負担してくれているので、これくらい当たり前」と家事をしているということだ。

姉は姉で就職活動をしている弟を心配しつつ、「いくらでもアドバイスできるけれど、自分の言葉と考えで勝負したほうがいい。」と口を出さないようにしていたそう。同じ部屋に住んでいてよくできるなぁ。かっこいい〜。私だったら心配してあれこれ言ってしまっていた。姉に任せて良かった。

役割の壁

いわゆる世の中的にいうところの「性別の役割」や「こうあるべき」という所について、彼らはさらっとその壁を軽々と自然に越えて生活している。そしてお互いの気持ちや行動を尊敬している。いつの間にかそういう心、考え、ふるまいを培っていて感心。よい姉弟だなあ。

娘から学ぶジェンダーレス、お人形と怪獣。

そしてこの春、弟は社会人になり姉の元から巣立って一人暮らしを始めました。そして姉はパートナーと一緒に暮らすことになりました。新しい生活を満喫できますように。

ピアノからフレンチ。そして肩こり 娘から「お母さん、話したいことがあるんだけど」

2022年7月30日 土曜日 -27ー