親孝行過多

家事スキルが半端ない息子とそれを「親孝行過多」と言う娘

もうじき29歳になる娘と、先日24歳になった息子が一緒に帰省してきた時の親孝行の様子。

帰省した時の息子

彼は実に細々とした気遣いをする。
私が台所に立てば「何か手伝う?」と隣に来るので一緒に料理をする。
配膳も手際が良く、食べ終わった後は最初に立ち上がって皆の食器を洗う。
洗濯物も「干すよ」と言って全部干してくれるし、夕方取り込もうとすると「自分が行く」と言って取り込んで畳んでくれる。
掃除機をかけていると途中から代わる。気がつくとお風呂やトイレを掃除していたこともある。

誰がこんな立派な息子に育てたんだろう、私だよ、と私は自分でボケたり突っ込んだりして喜んでいる。

帰省した時の娘

優秀な家事スキルを持つ息子に対して、娘は

「親孝行過多」はだめよ。やらないでいてあげないと、自分たちが帰った時にお母さんが元に戻れないから

と、わかるようなわからないような理屈を並べ、リビングに寝転がって「ゴロゴロ」している。
確かに娘の言う事には一理あり、彼らが帰った後、数日は「私と夫のたった二人分」の家事が負担に感じてしょうがない。(数日するとなんとか元に戻る)

こう書いちゃうと「娘、なんにも手伝わないじゃん」となるが、実は、息子は「いいよ、やらなくて」と娘に言うことが多い。
弟は弟で、姉が無理に家事をしなくてもいいと思っているみたい。

この二人、お互いに適材適所?得意不得意?をわかっているのか、とても仲良しの面白い関係。

・娘に認知症防止対策を施されている私。

帰省中の子供達の話はさておいて、娘は実家で家事はやらないが、私の認知機能の衰えを防止する画期的な施策を打っている。

子育てが終わり、私が子供に割いてきた時間が全て自分の時間になったわけだけど、娘は私に
パソコンを買い与え、ブログを書くことを指示?してきた。

記事を定期的に発信することで、娘は私の安否確認と健康確認(まあまだそこまで老いてはいないが)ができる。
そんなのラインや電話でできるやん、となるところだが、常に親のことを気にして連絡するタイミング等を考えるのも大変なこと。

かつてテレビCMでやっていた「母さんが電気ポットを使ったら母さんが”生きている”と遠方にいる息子が確認できるというシステム」をブログで構築した感じ。
「定期的にブログを発信し、ほぼまともな文章を書いているならまだ大丈夫」と私に直接アクセスせずとも私の状態を確認することができる。

おかげで私はパソコンのスキルが向上し、かつ
「することがなくてボケーっと過ごすことができず、ネタ探しと自分の文章スキルをなんとかしようと新聞や本に接する時間が増え、常に何かを考えている」
ということをしている。
娘の狙い通り、ボケ防止に励んでいるわけ。

娘についても、誰がこんな立派な娘に育てたんだろう、私だよ、と私は自分でボケたり突っ込んだりして喜んでいる。

「親孝行過多」って良いわよね。