ひっさしぶりの表参道。渋谷はカオス。な1日

・たまには上質な世界で過ごし、心を満足させている。

この年になり(55歳)普段田舎に引っ込んでいると、
もともとインドアな人間だし、今いる環境が楽なので、
自然とお出かけは減ってくる。
好きなクラシックコンサートにはせっせと出かけるものの、
「ついでに街を散策して」なんてことは疲れるから、友人とでも会わない限りは直行直帰、
さっさと帰宅している。

都会(都内)にお勤めの娘は、たまにこういう私を連れ出し、
「都会」、とか「上質」な体験をさせてくれる。ボケちゃうからね。
今回は表参道だっていうから、
気が付いたらうん十年ぶりだわ、と喜んでホイホイ出掛けてきた。

娘と私の共通の友人へのプレゼント選び(娘が贈る)をお手伝いするために表参道に行ったのだが、
私へのお楽しみもちゃんと用意してあり、
予約してくれていた鉄板焼きのお店で
とんでもなく美味しいお肉と料理を御馳走になり、大満足だ。

”お値段以上”のコーヒーはおいしかったよ。

その後、敷居が高そうなブランドショップに勇気を出して入って友人へのプレゼントを選んだ。
プレゼントを選んでいると、自分の買い物ではないのに自分の物を買ったような良い気分になるお得な性格なので、
買わなくてもこのような体験は大好きなんだ。

閑静な通りにあったカフェにて
スタバの倍以上のお値段のコーヒーも飲んだ。
周りのおしゃれな人達を眺めながら、
毎日こんな素敵な所で生活してる人もいるんだなあ、と思ったが、

イヤイヤ、きっと私みたいな
『おのぼりさん』の方が多いんじゃないの?
質素倹約な日々を、たまにはね、の気持ちで
私のようにここでつかの間の非日常を過ごしているんじゃないかな、
そんな風にふっと思いつつ、何十年ぶりの表参道を楽しんだ。

普段飲むことがないお高いコーヒーは、
目の前で豆を引いてカップを温めて、ゆっくりと入れてもらった。
その景色の中に自分がいて、表参道という私にとってはキラキラしたハレの場所で
ゆっくりと過ごす。
あくまでも「たまには」だけど、そういう意味で
このコーヒーはまさしく「お値段以上」の価値ある飲み物だな。と、納得。

渋谷はカオス、浮かれて最後は『カラスガレイ』にやられた。

そのままキラキラした気持ちで娘と別れ、
乗り換えで降りた渋谷はカオスだった。
ショーワ(昭和)の渋谷しか馴染みがない私にとっては
もう知らない土地である。
本当に右も左もわからない、とはこの事だ。

へえ?どっちやねん、私が乗る地下鉄は〜?とウロウロしていたのは
どうやら渋谷マークシティの地下だったらしい。
目の前に現れたのは東急フードショーという食品やお惣菜を売っているフロアだった。

これがまあ、どれを見ても美味しそう。
表参道からの贅沢な気持ちがまだ継続していたのだろう。
「カラスガレイの照り味噌焼き  700円」というものに目が留まった。
照り照りしていて、大きめの切り身が4つものっている。
実は魚嫌いの私だが、何だかとてもおいしそう。
財布の紐が緩んだとしても、これだけの量で700円ならむしろお得だわ。
夫と分けても十分に食べごたえがあるから、夕飯用に買いましょう。
『これください』とお願いし、
ちょっとお金持ちになったいい気分で会計しようとしたら、
「1421円になります。」

???

あー、、、100g700円だったのか・・・。

どーりでお得だと思った。。。

まさか断るわけにもいかず、なに食わぬ顔で支払い、去り際に値札をみて、
ちゃんと『100g 700円』と書いてあることを確認して
先程までのアゲアゲのテンションは急降下。

心からガックリして渋谷を後にしたのだった。

ま、でも、あー楽しかった。