【焼いてもらえる】大阪焼肉・ホルモン ふたご 長野店

焼いた肉は大好物だが「焼肉」という料理は嫌いだ。

「焼肉」や「野外でバーベキュー」をする際は、オンタイムで「肉または野菜を焼く」「しめの焼きそば等を作る」という行動が求められる。
「焼く」係になってしまったら最後、ゆっくりとは食べられない。
家族単位での焼肉となると、自然と母親、妻、といった役割の人間が担うことが多い。ええい。まどろっこしい。つまり、がやらねばならない。

いくら夫に「焼肉食べたい、バーベキューしたい」と言われたとて、私が全部やるなら行かない、食べられないし。とお断りしてきた。
夫は「それなら僕がやるよ。君は食べていて」とは決して言わない。
つまり夫も私も「食べていたい」のだ。
という事で子供達を連れて焼肉やバーベキューに行くことはなかったな。

「焼肉」や「野外でバーベキュー」の何が辛いって準備と料理と後片付けである。もちろん好きな人は全てひっくるめて楽しむのだろうが、私みたいな怠惰な人間は「何で遊びに行った先でも働かんといかんのさ」と思ってしまう。

美味しかったなあ。えっ、君は一口も食べられなかったの?食べればよかったのに。

子供達が小さかった頃、知人に誘われて行った有名な焼肉屋で、空気の読めない夫は、たらふく食べた後

おとーさん
おとーさん

やっぱり有名店だけあって美味しかったなあ。えっ、君は一口も食べなかったの?食べればよかったのに。

と言ったわけ。

私は焼くのに一生懸命。食べる暇なんかない。焼いたそばから夫は子供達と争ってどんどん肉を口に運ぶ。
さらに当時「うちの経済では外食でしかも有名店で焼肉なんて清水の舞台から飛び降りる位の覚悟が必要」と考えていた私は、みんながひと切れ口に運ぶたびにそろばんをはじいてしまい、怖くなって一口も口にできなかった。
私も私だが、私が食べていなかったことに全く気が付かず、夫はわき目も降らず高級カルビを食べまくったのである。

子供達にはたくさん食べさせてあげたいが、大人には空気を読んで頂きたかったものだわ。

帰りにコンビニでポテチ2袋とビールを買って家でやけ飲み食いした。食べ物の恨みは怖いんだよ。

店員さんが焼いてくれる「焼肉ふたご」。焼肉はこうあるべきよ。

ところが、ところがだ。先日、娘が「焼き肉ふたご」という店に連れて行ってくれた。

「お母さん、ここはね、メニューに☆印がついているお肉は店員さんが焼いてくれるんだよ」と言われ、これは良い。食べてだけいられるではないか。と大喜びでついていった。

娘はこのお店が好きで、何度か来ているらしい。
なんでも「量と値段を半分にして、手ごろな値段でおいしいお肉を提供する」のが売りということだ。
注文は娘に任せて箸だけ握りしめてワクワクしながら待った。

試しにね、と娘が注文してくれた 冷凍していない牛タンなんて初めてだし、ホルモンも今まであまり口にしたことはなかった。そしてもちろん他のお肉も締めのご飯も何でも、とんでもなく美味しかったのよ。 海苔に覆われた「焼肉専用ご飯」はピリッとキムチの辛味が効いていていた。満腹で食べられなかった「こだわりの一口冷麺」は次回だな。

お肉も美味しいが、「食べてだけいられる」ことでさらに「幸福感」が上がっていったのだ。

店員さんも良かった。トイレもキレイ

店員さんも付かず離れず、絶妙なタイミングでやって来て、説明も上手だし、良い加減に焼いてくれる。旨い旨い。

バッグと上着はビニール袋に入れたものの、私自身は頭の先から足まで良い感じにスモークされてしまったが、そんな事は全く気にならない。こんな焼肉屋さんなら、何度でも通いたい。

ちなみにこのお店はトイレもとてもきれいでした。トイレの様子でお店と店員さんの意識とクオリティがわかるよね。