10年着ていたダウンコートを「こっそり」新調

10年着ているダウンコート。袖口が擦り切れ、暖かさも以前のようではない。10年着たら、もう寿命だと思って新しいコートを「こっそり」買った。

「こっそり」新調したのは、強引に自分の好みを強力に勧めてくる人(夫)がいるから

「あれが欲しい」なんてうっかり言ってしまうと、良かれと思ってたくさんお勧めをしてくる。そして自分のお勧めではないものを購入しようものなら
「せっかく君のために考えたのに、用意したのに、調べたのに、買ったのに・・・」等と言い機嫌を悪くする。面倒だ・・・。
だから「こっそり」買うわけ。

私はお勧めして頂くのはありがたいが、「決めるのは自分」だと思っている。
例えば人が最終的に買った物が自分の勧めた物ではなかったとしても、それはそれ、だと思うのに、いちいち機嫌を悪くされるのではこちらもたまったものではない。

だんだん私はあれが欲しい、これを食べたい、あそこに行きたい、ということを言わなくなった。

ところがうっかり夫にダウンコートを買おうとしていることを話してしまった

今来ている10年物のダウンコート。袖口が擦り切れてきて、洗っても汚れが落ちない所があり、そして着ていてもなんだか寒い。
もう寿命だろうか。そろそろ更新しようと思い、調べたりお店をのぞいたりしてゆっくり探していたのだが、うっかり口をすべらせてしまい、ダウンコートを買おうと思っていることがバレてしまった。

あ、しまった、と思った時にはもう遅く、しきりに夫がネットで探したジャケットを勧めてくるようになってしまった。失敗した・・・。

「安いものがたくさん欲しい」夫に対し、私はできるだけ物は少なく、吟味して1着だけ欲しい

しかも夫は「半額」「値引き商品」「安かろう悪かろう」が大好きだ。あの店は安い、この店は値引きしている、としきりにダウンコートを私に勧めてきた。

でもあまりに安いと失敗も多く、安い安いと買ってきたシャンプーやボディソープを使ったら、加齢臭が悪化したり、頭がかゆくなったりといったこともしている。結局買いなおしして余計に出費することもある。
「安かろう悪かろう」だよ。と言うのだが、懲りていないね。

さらに夫は冬用のジャケットだけで9着持っている。
ちょっと寒い時用、秋冬用、冬用、真冬用×2着、通勤バイク用、趣味バイク用、飲み会用(これは謎だ)×2着。私が知っているだけで9着だ。
こんなにたくさん持つ理由が理解できず、夫のクローゼットを見るたび笑ってしまう。

私は秋冬に1着あればいい。寒かったら着る。暑かったら脱ぐ。でしょ?
だからそれなりのお値段になったとしても、実用的(=暖かい)で、デザインにも満足できるものを買いたいわけ。

とはいえ大人な私は夫の立場も尊重し、一応夫のおすすめも見てみた。
広告やネットのサイト上ではまあまあこれでも良いんじゃない、というものもあったが、実際に見てみると、ネット上とでは随分違い、満足するコートには出会えなかった。
試着って大事。

こっそり買ったのは、某日本ブランドのお値段それなりダウンコート

結局自分で探した某日本ブランドのダウンコートを購入した。夫に何か言われた時のために、夫のジャケットの枚数にかかった金額を足したら私のコートより高くなったことをこっそり計算してある。

買ったコートの値段は夫には言うつもりはないが、もし「そんなに高いものを買って」と私を責めるのなら、おとーさんの9着分の金額を足したら私の1着のほうが安いわよ。と反論するつもり。

程度はあるけれど、値段とブランドってそれなりの根拠だとも思うの。
デザイン、機能、価格と、満足するのもが買えたのですっきりした気持ち。