職場のお局様の心理「なぜお局様は同僚をいじめるのか」

優秀な新人がやってきたことでわかったこと

1つ伝えれば10わかる。はぁ~。たいしたもんだ

先月来た新人の若者は、あっという間に仕事を覚え、頭の回転が速い。
皆まで言う必要はなく、1つ伝えれば10わかる。なにが必要なのか自分で考えて、行動し、対応できる。
わからないことは躊躇せず質問してくる。(これとても大事)
私の倍のスピードで仕事を片付けていく。
かつての私のようだ。(嘘)

失敗したり、やり方が違っていた時も、よっぽどでなければ、様子を見ているだけで指摘しなくてもよさそう。
大体は自分で気がつき、周囲の動きを良く見て、次からはどうすれば良いか、自分の仕事に反映させている。
パソコンのスキルも高いし、上司は「良い人材を採用した」と喜んでいる。

最近は何かやろうとすると、「やっておきました」と言われることが増えてきて、うわあ、楽させてもらおう、と喜んでいたらやることがなくなり、私はすっかり暇になってしまった。

同僚をいじめてしまう『お局様』の心理の解明に至る

優秀な新人が入って戦力アップし、うれしい気持ちの一方で、ちょっと寂しくなったというか、「世代交代」「隠居」「もうそろそろかな」の言葉が頭に浮かんだ。
自分はもう必要なくなってきているのかも、と感じたのだよね。

しかし同時に気がついた。私が今まで理解できなかったある人=『お局様』の心理。
自分と同じ業務を担当する同僚をことごとくいじめてしまう人。(なぜ「いじめてしまう」とあえて書くのかというと、本人にその自覚が全くないからだ。)
今まで理解できなかったこの人の行動の理由が今回わかった気がするのだよ。

そのお局様は、新人も同僚も次から次へとことごとくいじめ、泣かせたり辞めさせてしまう

自分のルールのみで仕事をし、自分以外のやり方は認めない。自分で作ったテリトリーに人が入ることを許さない。
新しいやり方やアイデアは認めない。気に入らないと机や椅子を叩いたり蹴ったりし、書類を投げつけることもある。
ドラマの世界にいるだけかと思ったら現実にいた。

自分よりスキルのある相手に対し
「あなたは仕事はできるし能力もあるし、正しい事言っているけど、それがむかつく」と言い、
最後は「何もしないで」「触らないで」となる。

異動まで泣きながら辛抱するパターンもあるが、見て見ぬふりをする上司と職場に失望し、コンプライアンス委員会に訴える気力も喪失し、最後は「私のいる意味ありませんよね」「パワハラですよね」と捨てゼリフと共に辞めていく人も多い。
まあ、普通そうなるよね。

中には
「私ができないからこんな目にあう」と「私がいない方がこの職場は幸せ」と被害者なのに「自分が悪い」となっていく人もいる。

それで成り立つ?職場もどうなのかと思うけどね。

なぜそのような行動をとるのか

今回優秀な新人と仕事をすることになった私は、「だからそうなるんだ」と気が付いた。きっと↓

  • 自分のポジション(居場所)を取られてしまうのではないか。と感じてしまい、自分以外を排除しようとする。
  • 長年自分が培ってきた慣習のようなものを壊されたくない。
  • 自分にはそこまでのスキルがなく、ついていけない。習得する意思もない。スキルがないため必要ないと思われてしまうことを恐れている。

「お局」になるかならないかの分かれ道

「任せられる人がきた」とか、「一緒に頑張ってさらによい仕事をしていこう」と考えるか、「私の居場所を奪いに来た。私の立場が危うい」と考えるか、ここが分かれ道だな。
間違えてはいけない。

さて、ということで、
時代と世代と仕事からそろそろ「隠居」なのか、と一抹の寂しさを感じつつ、私は「今後はお任せしていく頃合い」と思うことにした。人生のクールダウン期の始まりだ。
これが「私の居場所を奪いに来た」となっちゃうといじめになっちゃうんだよ。
けど、ちょっと寂しくてずいぶん暇だ。うれしいようなうれしくないような。

最後にそっと書いておくけど、私もこのお局様と対峙したことがある。
私の働く係にやってきたが、数か月後、彼女は他部署へ異動となった。そこに至る経緯は長いし書くのもつらいので割愛するが、周囲になんとか救ってもらい、結果、お局様には異動していただいた。
しかしメンタルも体調もやられて散々な目にあったよ。