2017年の年末。娘から
「おかあさん、バッグ買いに行くよ」と言われ、
初めてのボーナスで某ブランドの素敵なバッグを買ってもらった。
私が使っていたバッグがボロボロだったのを見かねてなのかな。
ありがたやありがたや。
今、大好きなクラシックコンサートを聞きに行くときの
「大事なお供」になっている。
良い子に育ったわぁ。私の子育ては大成功だな。ウム。
ところでバッグを手に帰宅して息子に見せると、当時高校2年生だった息子は
えっ?そのバッグ、いくらだったの?
フフーン。ニヤリ。〇万円。
フーン。自分が就職したらそれより高いものプレゼントするわ。
よくわからない対抗意識だが、これは楽しみですぞ。
2人共、私思いでたいへん素晴らしい。
それで、お母さん、何が欲しいの?と聞くので、
20年以上使っているがま口の二つ折りのお財布を新調したい。
かなり年季が入っているが、使い勝手が良くて手放せずにいる。
フーン。
息子「フーン」だって。
息子が就職するまであと5年。
それから3年後の2020年の年末。これは?新しい財布?
お正月に帰省した当時大学3年の息子が
「おかあさん、お財布ボロボロでしょ、新しいのあげるよ」
えっ?もう?就職したらだと思っていたのに、なんていい息子なの?
「はい」
こ、これは・・・
頂いたのは息子の使っていた黒い長財布であった。
えっと、私のご希望していたがま口の二つ折りのお財布は?
自分が財布を新調したので、今まで使っていたものをおさがりとしてくださるというわけだ。
そ、そう。ありがとう。
ちょっと?な気もしたが、私は普通に常に親バカなため、
「息子が使った財布」というプレミアがついたと、喜んで使わせていただくことにする。
そしてさらに、予備登場
「ハイ。予備」ともう1つ、同じような黒い長財布もわたされた。
こ、これは、なんと・・・
娘が使っていたお財布。
「姉も新しいお財布にして、コレ使っていなかったから持ってきた。」
隣で姉はケタケタ笑っている。
私はちょっとだけ途方に暮れる。
2つもお財布が増えちゃった。ま、いっか。
がま口じゃないけど、これもよし。穴が開くまで使うさ。
がま口の財布はその後自分で買おう。と心で思った。
なんて気の長い話。生きているかしら(笑)
そして今年。2022年春。あれから5年
ハイ。お母さん
覚えていた!
ついにきた!
5年越しのがま口二つ折りのお財布!前のお財布と同じ緑色。
しかも姉が私に買ってくれたバックと同じブランド。
何も言わないくせに、静かに静かによく見ているのねえ。
覚えていてくれてありがとうね。
いやー、二人とも、大きくなったなあ。
就職してくれてありがとう。
バッグとお財布おめでとう(笑)
2022年9月7日 水曜日 -66-